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原因の分からない高血圧は甲状腺ホルモン低下症かも

みんなの家庭の医学で紹介された40歳女性は、謎の高血圧と30年間闘っていました。

女性は、血液検査では何の問題もなく、最初は本態性高血圧と診断されました。本態性高血圧とは、原因の特定ができない高血圧で、加齢やストレス、塩分のとり過ぎや遺伝などが関わっていると言われています。高血圧患者の約90%が本能性高血圧だと言います。

高血圧が続いていた女性は、ある日、交差点で激しい頭痛に襲われ、病院に担ぎ込まれた時には、上の血圧が240もありました。

その後も、降圧剤を服用しながら不安の日々を送っていましたが、10年後には背筋が凍るような尋常ではない冷えに襲われるようになりました。

不安に駆られた女性は、自ら病を調べ、腎臓内科やリウマチ科、神経科など様々な診療科を渡り歩きました。そうこうしているうちに、東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科 市原淳弘先生に出会いました。

市原先生は、女性の生活習慣に高血圧の原因がなく、睡眠にも問題がなく、足の特殊なむくみと心臓の鼓動が遅いことから、ホルモンの異常を疑いました。

そこで、ホルモンの血液検査をした結果、「甲状腺機能低下症」が見つかりました。甲状腺機能低下症は、新陳代謝を司る甲状腺の機能が低下し、甲状腺ホルモンの分泌料が著しく減少する病です。

甲状腺機能低下症で高血圧になる原因は、血液の流れが悪くなることでコレステロールなどの老廃物が溜まり、しなやかだった血管が硬く縮む動脈硬化が起こることで血圧が上がります。

動脈硬化により全身に血液が上手く行き渡らないため、高血圧やだるさ、手足の冷えが起こりやすくなります。

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甲状腺の機能が低下している人は、女性に多く、患者数は男性の10倍以上と言われています。甲状腺機能低下症による高血圧は、特殊な血液検査が必要なため潜在患者はもっと多いと考えられます。

高血圧の原因は、
①遺伝や生活習慣からくる本能性高血圧
②睡眠時無呼吸症候群
③血圧を司る臓器腎臓の機能低下
④血圧に影響を与えるホルモンの異常
が考えられます。

この中の、ホルモンの異常「甲状腺機能低下症」には、2つの特徴があります。
その特徴は、
①足の特徴的なむくみ
②心臓の鼓動が遅い です。

通常の足のむくみは、血液中の随分が染みでた結果起こるむくみで、押した部分だけ水分が押し出されるため、凹んだままになってしまいます。

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それに反して、ホルモンの異常によるむくみは、細胞間の粘液が溜まった結果起きているので、押してもすぐに戻るのが特徴です。

女性は、甲状腺機能低下症の治療をすることで、最大240だった上の血圧が現在はほぼ正常値以内に戻りました。高血圧と行っても原因は様々。薬を飲んでもなかなか治らない高血圧は、ホルモンの異常を疑うと良いですね。

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